社長ブログ

サンエム建設の写真

狭小住宅 基礎工事3

2019年2月22日

狭小住宅 今回はスラブ(耐圧盤)のコンクリート打ち前の鉄筋の配筋状況です。

前回もお話ししたように、コンクリートは圧縮する力(重量のあるもの)に抵抗する力(硬さ)が大きいです。ですからコンクリート基礎の上に土台・柱・梁・屋根・外壁等とてつもない重量が載っても十分耐えられます。しかし引っ張る力には弱くそれを補うために鉄筋を入れて補強をしています。

でもコンクリート基礎の上に構造体が載っているのに引っ張る力なんてないんじゃないの?と思われると思いますがそうでもないのです。構造計算をしていくと柱と梁の位置・バルコニーの位置関係等様々な要因により、コンクリートの基礎には引っ張られる力や曲げようとする力が働くのです。

そういう引っ張る力や曲げる力に耐える仕事をするのが鉄筋ですが、一つ欠点があって、それは錆びてしまうということです。それを補うため、鉄筋をさびにくくするためにコンクリートが鉄筋の周りに十分密着してなければいけません。

家を建てるための法律、建築基準法ではコンクリート基礎の部位によって、鉄筋の周りに密着するコンクリートの厚さ(かぶり厚さといいます)の最低厚さが決められています。

写真の鉄筋の下の四角いブロックが、鉄筋の下のコンクリートの厚さを確保できるように置かれているのがわかります。ちなみにこの部分は6cm以上コンクリートの厚みを取らないといけないことになっています。

それと写真に鉄筋に結び付けた鉄の棒のようなものがありますが、コンクリート基礎と土台(構造躯体)を緊結するものでアンカーボルト・ホールダウンボルトと言って大変重要なものです。

コンクリートを打ち込む前に鉄筋に緊結して事前にセットをしておくことが常識ですが、コンクリートを打ち込んでからコンクリートがまだ柔らかい間にアンカーボルト・ホールダウンボルトを埋め込む施工業者がいます。これを『田植え』といいます。打ち込み後のアンカーボルトの埋め込みは引張強度が半減しますから要注意です。

コンクリート基礎の工事は基礎中の基礎、そして地震時の建物の揺れ・破壊にも影響します。

後でやり直しは聞きませんからね。