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高気密&高断熱
2020.07.16

長期優良住宅はどのくらいの性能なの?①耐震性能編

この記事を書いた人

代表取締役
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家

建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。

最近お客様とお打ち合わせをしていると、『長期優良住宅の家は性能がいいんですか?』と聞かれることが多くなってきたように思います。世間一般的に長期優良住宅という言葉が浸透してきて、それだけ性能の良い家が増える事はとても良いことだし、どんどん増えてほしいと思います。弊社では10年程前から長期優良住宅に取り組んできました。10年程経って当時の長期優良住宅の性能と比べると、現在の性能は格段に性能アップしている部分もありますので、長期優良住宅の性能と現状の性能を参考にしてください。(長期優良住宅の性能は10年前に決めた性能基準から変わっていません)

熊本地震では耐震等級3の家は、被害が少なかった

では、長期優良住宅という家は、どのくらいの性能を持った家なのか、検証してみましょう。

長期優良住宅の認定を受けるには、住宅性能表示に基づいた項目の中で、最低限次の4項目の性能レベルをクリアしなければいけません。

① 構造の安定に関すること  耐震等級2又は(3)

② 劣化の軽減に関すること  劣化対策等級3

③ 維持管理・更新への配慮  構造躯体に影響を及ぼさずに配管の補修が可能

④ 温熱環境に関すること   断熱等性能等級4

以上の性能を満たせば長期優良住宅として認定されることになりますが、今回は①の構造の安定に関すること【耐震等級2又は(3)】について検証してみましょう。

①【耐震等級2(3)】とは、国が定めている基準に「数百年に一度発生する地震(東京では震度6強から震度7程度)の1.25(1.5)倍の地震力に対して倒壊、崩壊せず、数十年に一度発生する地震(東京では震度5強程度)の1.25(1.5)倍の地震力に対して損傷しない程度」とされています。最近は耐震性の重要性が広まりつつあり、耐震等級3を標準的に施工している工務店も見られるようになってきました。耐震等級2(3)になるとより精密な構造計算により耐震性能を検討することが求められます。首都圏は2030年頃までに70%の確率で大地震が発生するのではないかと言われています。東京直下型や東海地震や太平洋沖で頻発している地震等の被害予測を考えれば、今は耐震等級3にしておくことをお勧めします。当然弊社も耐震等級3を標準としております。

チョット一言、感じたこと     

『数百年に一度発生する地震(東京では震度6強から震度7程度)の1.25(1.5)倍の地震力に対して倒壊、崩壊せず ・・・・・ 』  という文面がありますが、建築基準法は人命第一で考えている法律ですので、 倒壊、崩壊させてはいけないけれど、傾くのは仕方ないという事なのですね。 でも実際傾いてしまったら資産価値としてどうでしょうか?価値としてはゼロに近いですよね。

これから考えても、構造計算費用が別途かかりますが、耐震等級3(許容応力度計算)という選択がベストではないでしょうか?

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