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家づくりコラム
2020.10.24

現場監督の能力が仕上がりを左右する

この記事を書いた人

代表取締役
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家

建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。

以前、『建物の7割が大工の腕で決まる』というお話をしましたが、同じく現場監督(現場管理者)の能力も同じくらい重要なポイント、昔と違って建築基準法の耐震基準も段階を経て厳しくなってきていますし、断熱性能も格段に向上してきています。今の建物はチェックするポイントがものすごく増えてきているので現場監督としての仕事は、ますます重要なポジションにあると言えます。

現場監督の能力は、建築に関する資格(建築士、施工管理技士等)を持っている事は大事ですが、それよりも、現場監督としての経験がどのくらいか?のほうが重要だと思っています。現場経験が長いといろいろな建物を経験しますし、職人を采配し工程管理する技量も身についてきます。

資格を持っていても、生かされていない技術者はたくさんいますし、基礎的な知識だけで資格者の称号を得ている人もたくさんいます。そんなにわか技術者が現場監督ですと、職人の方も自分の都合の良い方に、自分の仕事がやりやすいようにしがちです。

ですから、職人に指示がまともに出来ないような現場監督が担当になると、あまり現場に行かず、管理が出来ていない現場が出来上がります(担当現場数が多すぎて現場に行けず、管理が出来ていないという事もあります)。

完成した建物は、見た目の出来栄えは変わらないのですが、見えない部分の重要ポイント(雨漏りに関する施工等)をチェックし忘れて、または指示を忘れて1年後に雨漏り発生なんてことになる可能性もあります。

現場管理という仕事の分野は、縁の下の力持ち的な存在として思われがちですが、現場監督の采配次第では、素晴らしい建物にもなるし、雨漏りが原因で数年で材木が腐敗してしまうという状態にもなります。この部分は、最も重要な部分ですが、お客様の方としては全然気にしない部分でもあるのは事実です。

昔からこの業界では、『現場監督の仕事は段取り8分』と言われるぐらい、仕事をするにあたり前段取りが一番重要と言われています。でもどんな仕事でも準備が一番大切なのかもしれません。

現場監督に専門知識があり段取りが良ければ、職人も『この監督、現場の納まりや仕事の段取りをよく知ってるな!、材料の手配もいいし、無駄がないし!』と一目置きますし、職人も手戻りや手待ち(一旦造ったものを壊して再度造り直したり、全行程の仕事が終わってないので、現場に行っても仕事が出来ない状態の事)がなくなるので効率よく仕事ができ、職人との信頼関係も生まれるので、現場がスムーズに進行します。

『経験に勝るものなし』といったところでしょうか。

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