Blogブログ

家づくりコラム
2021.07.27

#3 パッシブハウスのプランと予算

間取りプランと価格例 

建物の価格例
坪単価:82万円~(税込)
※約35坪前後のプランの場合で計算

nearly passive house という答えもある

弊社では、1組でも多くの方にパッシブハウスの考え方や魅力を知っていだだきたいと思いますし、私たちもパッシブハウスに限らず、環境にやさしい未来の家づくりを目指しています。しかしパッシブハウス(認定取得)を建てるには、最上位の建物仕様となるためそれなりの費用がかかってしまうのも事実です。しかし建築費用が足りない場合でも、パッシブハウスを目指して家づくりをする事に価値があります。

nearly passive house (ほぼパッシブハウス) という考え方もあるように、たとえパッシブハウスの認定基準をクリア出来なくても、普通の家より格段に、快適で省エネな家にする事ができます。またパッシブハウスを目指さない方にでも、パッシブハウスの知識がこれから家づくりをする人の助けになります。これから何十年と暮らしていく我が家が、どんな住宅であるべきか?家づくりのこだわりを重視するあまり、外からは見えない内部の品質や、住んでみないと分からない快適性能を見落とさない為にもパッシブハウスの知識は役に立ちます。

庇

パッシブハウスのQ&A

冬の夜でも暖房なしで大丈夫?

東京や埼玉南部であれば真冬でも日中、小春日和で暖かい日差しが窓を介して室内に注ぎ込むような間取りであれば、周りの環境にもよりますが可能と思われます。日中の陽射しにより暖められた室内が、夜になっても室内温度が下がりにくい環境になっているので、暖房が必要ない日もありますし、ほんの少しの時間だけ暖房すれば、快適な室内環境を作り出すことは可能です。

ZEH(ゼロエネルギー住宅)とパッシブハウスとの違いは?

ZEH住宅とは、その家で消費するエネルギーと作り出すエネルギー(主に太陽光発電や太陽熱利用)の差し引きがゼロになる家であり、断熱性能UA値(熱の逃げにくさ)が0.6以下の住宅をZEH住宅と言います。そしてパッシブハウスは上記の計算も考慮に入れますが、よりエネルギー消費が極限まで少なくなるように自然のエネルギー(主に太陽光エネルギー)も有効活用するところにあります。冬の太陽光エネルギー(熱)の室内への取り込み、夏の太陽光エネルギー(熱)の遮断をしてUA値を0.2~0.3程度までにします。ZEH住宅は、エネルギーをたくさん消費しても、太陽光発電パネルで造り出すエネルギー容量がそれに見合う分あればZEH住宅になってしまいます。建物の断熱性能がどうであれ、エネルギー消費量と生産量の足し算・引き算で考えるのがZEHで、エネルギーの消費自体を最小限に抑えるのがパッシブハウスです。

パッシブハウスで月々にかかる電気代はどのくらい?

これは非常に難しい内容ですが皆様の一番気にかかる事でもあります。何故かというと個々のご家庭により生活スタイルが異なり、ご家族の人数、日中在宅なのか留守なのか等々、非常に千差万別なので難しいところです。ただ断熱性能、気密性能、家族構成、一般的なレベルの生活エネルギー量を入力することにより、大まかな電気代の算出をすることは可能です。

冬足元が冷えないって本当?

冬の寒い時期に足元が冷えるという現象は、そもそも部屋全体(床・壁・天井・窓)の断熱性能が低く、天井付近と床付近の空気温度の温度差が大きいため、暖かい空気は上昇し、窓で冷やされた空気は下降し空気が対流を起こします。そして下降した冷たい空気が常時足元付近にあるので、足元が冷えてしまいます。パッシブハウスでは部屋全体の断熱性能が格段に良くなるので、窓付近で冷やされる空気が極端に少なくなり、室内の天井付近と床付近の温度差が少なくなります。室内の温度差が無くなることで空気の対流も起こりにくくなるので足元が冷えません。

夏の西日が強いときはどうすれば?

真夏の西日は厳しい暑さです。西からだけでなく北側の窓からも厳しい西日が入ってきます。パッシブハウスの一つの考え方として、南は窓などの開口部を大きくして冬の陽射しを取り入れ暖房効果を高める。東・西・北はなるべく窓を小さくして、夏の西日の流入を抑える事が必要となります。そして窓ガラスも種類があり、日射熱の流入を抑えるタイプ(遮蔽型)、比較的陽射しを取り入れるタイプ(取得型)の大きく2つのタイプがありますので、窓のある方位によってガラスのタイプを使い分けることが非常に重要となります。

なぜ家中を快適な温度に保つ必要がある?

日本は昔から個々の部屋を個別に暖房するという習慣があります。一方アメリカやヨーロッパは建物全体を暖房(全館暖房)する習慣があります。この違いは大きく、日本では室温差によるヒートショックで亡くなる方が欧米と比べて多いというデータがあります。ヒートショックで亡くなる方をなくすためにも、可能なかぎりパッシブハウス並みの室内環境が必要だと感じます。

目次