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高気密&高断熱
2022.04.28

気密測定結果 C値=0.1

この記事を書いた人

代表取締役
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家

建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。

先日4/26に埼玉県狭山市の新築現場が完成し、気密測定を行いました。

測定結果、相当隙間面積C=0.1㎠/㎡、これは床面積1㎡当たり0.1㎠の隙間という事になります。建物全体では、総相当隙間面積αA=19㎠となり、四角い穴で表すと4.3cm角の大きさの穴程度の隙間という事になります。

4.3cm角の四角形を紙に書いてみると、結構小さいですよね、家1件分のトータルの隙間が、この大きさの隙間しかないという事です。

でも、毎回気密測定をしていて感じることは、気密性能C=0.1も0.3も0.5も体感的には変わらないという事です。では、気密性能を上げるメリットとは?

気密性能を上げることによるメリットは計画換気がしやすくなる、逆に言えばこれだけの気密性能のある家は、外気と室内の空気の出入りがほとんどないわけで、きちんとした計画換気をしなければ超高気密住宅にした効果は発揮できません。高気密性能の住宅でしっかり計画換気を考えることにより、暖冷房の熱エネルギーロスを減らすことが可能になり、本当の省エネルギー住宅につながります。

この家は基礎断熱を施工し、壁断熱も充填断熱+外断熱の二重断熱工法(UA=0.26)で施工、サッシは樹脂サッシトリプルガラスを採用していますので、家族がリビングに集まるとそれだけで室温の上昇に影響を受けます。ただその分体臭や室内の臭いも室内にこもりがちになりやすいので、しっかりした計画換気がより重要になってくると言う事になります。

下の画像は実際の測定結果データになります。外部からの空気の出入りを遮断して、室内から室外に空気を専用の機械で排気していくのですが、最初は緩めの圧力でスタートし、徐々に圧力を上げていきます。その時の外気と室内の圧力差を測定してどのくらいの隙間があるか計算します。とても精密な機械なので、外の風が少し強いと正確なデータが取れずエラーになってしまいます。



現在まで全棟気密測定をしてきて感じたことは、                    ①基礎断熱・ダブル断熱・屋根断熱・樹脂トリプルガラスの断熱工法で施工すると、C値=0.1~0.2程度の性能は確保できる。                          ②床断熱・充填断熱・屋根断熱・樹脂ペアガラスの断熱工法で施工すると、C値=0.3程度の性能は確保できる。                            ③C値=0.1でも0.5でも体感的には変わらない。              ④気密性能が良いと冷暖房計画がしやすくなる。

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