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家づくりコラム
2022.11.05

長期優良住宅の排水管の施工について

最近、住宅の排水管の配管の施工で、こんな場面が時々見受けられます。

排水管がコンクリート基礎を貫通して外に出てきて、直角に曲がり地面の中に伸びている

先日、狭山市のある現場(他社)を通りかかった時に、こんな状態が目に入って来ました。一般的には、排水管は地中の中に埋設されていて、見えることはありません。しかしこの現場は、排水管がコンクリート基礎を貫通して建物内から屋外に出てきて、直角に曲がって地面の中へと伸びています。白い細い管はガス管と思われます。

最近、高気密高断熱、高耐久、高耐震性があちこちで注目を浴びてきている中で、長期優良住宅と認定される家が多くなってきたような気がします。この長期優良住宅とはどのような家なのでしょうか? ここで本題からちょっとずれますが「長期優良住宅とは?」のおさらいをしておきましょう!!

① 構造躯体等の劣化対策をしている住宅 (長持ちさせる為に、材種、防蟻、防湿、換気等の対策をしている)

② 耐震性のある住宅 (耐震等級2又は3をクリア)

③ 断熱性能のある住宅 (外皮や開口部の断熱性能等に関する基準をクリアしている)

④ 維持管理のしやすい住宅 (地中埋設管やコンクリート埋込み管が修理しやすいように対策している)

大きく分けて最低この①~④項目の品質に、ある一定基準の性能値を担保するような住宅を長期優良住宅として認定しています。

話は戻りまして、上記の写真の場合、④の維持管理のしやすい住宅として配管の施工をしていますので、長期優良住宅としての認定をとっている住宅と思われます(多分)。どういうことかといいますと、将来排水管が劣化してきた時に、排水管の取り換え工事をするにあたってコンクリート基礎を壊さなくて済むように、排水管のみ引き抜いて、同じところに新しい排水管を挿入することが可能なようにしている施工方法です。そのため地盤上で建物内から屋外にまっすぐ横に伸びているので露出した部分が出てきてしまう状態になります。

排水管は硬質ポリ塩化ビニルでできており、屋外での露出状態が長期間にわたると、太陽光、紫外線、熱等の影響による劣化が起きると言われています。

短所としては、熱に弱い・紫外線に弱い、低温に弱い等の性質があります。参考になる資料は ↓

product08_e.pdf (mcl-miyata.co.jp)

そもそも露出による配管施工はNG、画像の露出部分は部材の継ぎ手部分になっており、接着剤でパイプ同士を繋げているので、太陽光の熱や紫外線により、変形や劣化を引き起こし、汚水の垂れ流しの原因にもなり、配管の耐久性はなくなっていきます。建物の長期化を目指す長期優良住宅の考え方とは真逆の施工方法となってしまいます。

長期優良住宅仕様の維持管理のしやすい住宅の配管方法は、さや管工法での施工になります。上記のようなコンクリートべた基礎を施工する時に、排水管より一回り大きな管(さや管)をコンクリート打設前に入れておき、あとでそのさや管の中に本来の排水管をセットする工法です。そうすれば将来排水管の取り換えが発生した時にコンクリート基礎を壊さずに交換できます。