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家づくりコラム
2021.01.11

結露はなぜ起こるの?①

この記事を書いた人

代表取締役
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家

建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。

この寒い時期には結露に悩まされる方もいますよね。雨漏れの跡かと思ったら結露だったというようなことも聞きます。まず結露の起こる仕組みを知るには、湿度の事を少しお話いたします。

湿度には通常2つの湿度があり、相対湿度と絶対湿度があり、一般的に湿度○○%と言われるのは相対湿度の事です。

相対湿度とは、一定量の空気中に含まれる水蒸気量の事ですが、空気中には気温ごとに水蒸気を含むことが出来る量の限界(飽和水蒸気量)が決まっていて、その限界が100%としたときに何%含んでいるかを示しています。空気の温度により違い、空気温度が低いほど含まれる水蒸気の限界量は少なくなります。(下記イラスト参照)

湿度が同じ50%でも温度が違うと空気中に含まれる水蒸気量は違う
絶対湿度と相対湿度の違いとは – ウェザーニュース引用

一方絶対湿度は、1㎥の空気の中に入っている水蒸気の重さを表しています。ですから絶対湿度が同じ50%の時でも、空気温度により水蒸気の量が違ってきます。温度30℃の時は15.2g、15℃の時は6.4gとなります。一般的にはあまり使われないのでピンとこないかもしれませんね。(下記イラスト参照)

同じ湿度50%でも空気温度によって水蒸気の量が違う
絶対湿度と相対湿度の違いとは – ウェザーニュース引用

ですから、実際の空気中の水蒸気量があまり変わらなくても、温度変化により湿度の数値%が変わるのは相対湿度の事です。

相対湿度でもうこれ以上空気中に水蒸気を含むことが出来ない状態(飽和水蒸気)以上になると水滴として目に見える状態で発生するのが結露です。その時の温度を露点温度と言います。この露点温度が結露発生に関係してくるのです。

次回は結露発生の理屈を説明いたします。

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