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高気密&高断熱
2023.06.12

高断熱住宅の窓の断熱性能値

この記事を書いた人

代表取締役
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家

建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。

昨今、住宅の断熱性能、気密性能について、少しづつ認知されてきてる感があります。

実は、窓やドア(主に玄関ドア)も1か所ごとに断熱性能値が違います。例えば引き違い窓・(縦・横)辷出し窓、FIX窓、上げ下げ窓等、窓の種類によって違いますし、ペアガラス、トリプルガラス等ガラスの枚数によっても違ってきます。ガラスもLOW-Eガラスかそうでないかでも、室内への熱の流入量も違ってきます。

注)LOW-E(ロウイー)ガラスとは、ガラスにLOW-E金属膜というフィルムを張り日射熱の遮蔽をより入れにくく、室内の温度も外に逃がしにくいガラスです。トリプルガラスになると、3枚のうち2枚がLOW-E金属膜が張られているタイプのガラスもあります。

日射取得型と日射遮蔽型では、日差しの透過率が違います

本来であれば窓1カ所ごとに断熱性能値を決めていくのですが、基本的な考え方として、夏はなるべく日射熱を室内に入れないように、冬はなるべく室内へ取り入れるように考えます。より日射・遮蔽が効果的になるように、 それぞれの窓の ガラスを日射取得型、日射遮蔽型と分けて考えます。

各サッシメーカーも各窓、ドアごとに断熱性能データを公表しています。

YKKap APW430 樹脂サッシの熱貫流率表

一般的には、南側に面した窓は、日射取得型のガラスを使い、東西北側に面した窓は、日射遮蔽型のガラスを使いますが、隣地建物の状況、方位が斜めに振れている等、建築地の環境により違ってきますので、建築士の方に相談されたほうが良いでしょう。

以前は窓全体で日射取得型、日射遮蔽型を決めていましたが、今は方位によって日射取得型、日射遮蔽型を決めていますし、弊社は1つ1つの窓の位置・方位により取得型、遮蔽型を決めいています。そうすることにより、より現実の数値に近づきます。

今は、断熱性能UA値≒0.6の時代になりつつありますし、0.6以下の性能値を出すことは普通に出せる時代になってきました。国の目標である2030年には、新築住宅がUA値=0.6に義務化する時代がもうすぐそこまで来ています。

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