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家づくりコラム
2020.10.20

気密性能を表すC値は隙間の大きさを表す

この記事を書いた人

代表取締役
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家

建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。

最近は、断熱性能も含めて気密性能を気にする方もちらほら見受けられるようになってきました。気密性能を表しているC値って相当隙間面積と言い、建物全体の細かな隙間を寄せ集め、どのくらいの大きさの隙間があるのかを数値化したものです。

例えば、C値=0.6(㎠/㎡)の建物だと、床面積1㎡当たり0.6㎠メートルの隙間があると言えます。この家が床面積100㎡(約30坪)だとすると、全体で60㎠の隙間があるという事になります。60㎠と言うと約7.7㎝角の隙間になります。これが、C値=0.2なんてなると、20㎠ですから約4.5㎝角の大きさ、C値=0.1なんて数値は3.1㎝角の大きさの隙間という事になります。ほとんど隙間がないと言ってもいいぐらいですね。

注)あくまでも一例を書いています。建物の間取り、大きさ、仕様により数値に影響が出るので建物により異なります。

C値=0.5未満くらいになってくると、相当気密性能の高い建物になってくるので、室内空気の汚染という事を考慮しなければいけないのですが、換気の仕方も当然第三種換気ではなく、第一種換気方式の方が良いと言われています。

第一種換気方式・・・屋内の汚れた空気の排気は機械(換気扇等)で排出するが、新鮮な空気を屋内に取り入れる場合は、屋内外の空気の圧力差を利用して給気孔から自然に取り込む方式。設置工事費、ランニングコストは安いが、屋外空気を直接取り込むため、若干の室内温度の上昇や低下が起こる。

第三種換気方式・・・排気、給気共に機械(換気扇等)で換気する方式。個別に換気扇(排気型、吸気型)を付ける方式と、集中換気システムの機械で制御するものとに分かれる。最近の換気システムは熱交換機能のついているものが多いので、換気による室内温度の変化はほとんど起こらず快適であるが、設置工事費、ランニングコストがアップする。この場合はダクト方式(一部ダクトレス換気扇もある)が主流なので、ダクトの配管スペースをどうするかという事も検討する事が必要になってくる。

同時吸排気・熱交換方式の換気扇を設置するという事も一考です。風量が少し小さいので各居室に取付けが必要になる。見た目を気にしなければ、設置工事費・ランニングコストも抑えられる。

どちらを採用するにしても、換気扇は電気製品なので、使用している以上メンテナンスをしなければいけないし、いつかは寿命が来ます。その時に機械を交換しなければいけないという事も検討しておかなければいけませんね。今や建物本体は50年以上持ちますが、換気扇は50年持ちませんので。

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