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高気密&高断熱
2021.12.05

樹脂サッシペアガラスの時代はやってくるのか?

この記事を書いた人

代表取締役
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家

建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。

弊社では家の断熱性能を高めるために、標準的に樹脂サッシを採用するようにしています。そもそも樹脂サッシにすると何が変わってくるのか?

・ペアガラスの間に密封されている気体が空気からガスになるため、空気よりもさらに熱伝導率が低くなるために、熱の伝達が抑えられる。

・ペアガラスのガラスとガラスの間隔を維持するためのスペーサー(ペアガラスの四方にある部品)が、アルミ製から樹脂製になるため、外気からの寒さや熱を通しにくくするため結露発生を抑える。アルミは樹脂の1000倍以上熱を伝えやすい素材です。

・価格はアルミ製、」アルミ樹脂複合サッシよりも高い

ペアガラス(LOW-E)にすれば結露発生が抑えられると思っている方は、大間違いです。

下の画像のペアガラスを見てみると、サッシの四方に水滴が薄っすらついて結露を起こしています。これは前説のスペーサーがアルミ製のために熱(冷たさ)の伝わりを防ぐことが出来なくて結露が発生しています。

ペアガラスの中央部分は結露発生はしていないが、四方に結露を起こしている。

木造戸建て住宅におけるサッシの種類で樹脂サッシを採用している会社は、全体の約25%、しかし北海道地区や東北地方になると圧倒的に樹脂サッシの割合が多いと想定できるので、首都圏ではまだまだ20%にも達していないのではと思われます。やはり価格面でもかなりのアップになりますから、価格も一つの要因であると思います。

国土交通省の調査結果によると、

・金属(アルミ)製サッシを使用している会社は全体の5%

・アルミ樹脂複合製サッシを使用している会社は全体の70%

・樹脂製サッシを使用している会社は全体の25%

2030年度には、ZEH基準への適合義務化が実施されることになっています。そうなると断熱性能はUA値=0.6以下の住宅を建てなくてはいけません。ただ気密性能に関しては基準がありませんので、C値=3であろうが5であろうが、UA=0.6以下であればZEH基準をクリアしてしまいます。

断熱性能だけでなく、気密性能も大事だという事を忘れずに・・・。

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