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高気密&高断熱
2023.08.11

パッシブハウスの全館空調って本当に快適なのか?

この記事を書いた人

代表取締役
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家

建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。

昨今猛暑という言葉が当たり前に使われるようになってきた時代に、建てる家も高気密・高断熱の家が増えてきて、家づくりを検討中のお施主様も、ネットで検索し莫大な情報量の中から基礎知識を得ながら、家づくりをスタートするようです。

その中で皆様も感じている事の一つに、《全館空調は快適というけれど、実際の生活はどうゆう風に快適なのか?》 実際全館空調と言っても大きく分けて2種類の全館空調があります。一つは大容量のエアコンを設置して、ダクト式により冷気・暖気を各部屋・各箇所に送る、もう一つは断熱性能・気密性能ありきで市販エアコンを設置しダクト式(なしの場合も有)により室内空気を各部屋・各箇所に循環させる方式です。

今回は、3月にお引き渡しをしたお施主様のお家に、温湿度計を設置(6月23日~)させていただき、30分ごとに室内温度の計測をしていく実験が進行中です。1年ほど前にも実験を行った時は、1年の測定期間の間、1~2回測定機器の電池の交換があり、お施主様宅に電池の交換とデータ改修に伺っていましたが、今回は、お施主様宅のWi-Hiからクラウド経由でいつでも室温状態・データの解析ができ、電池の残量も確認できるようになりました。

今年の夏は暑い~!!

下記表は、気象庁過去のデータによる7月の毎日の最高気温のようすを記載した表ですが、31日間のうち最高気温が35℃以上の日が15日、そのうち38℃以上の日が6日もありました。

7月は35℃以上の日が15日、38℃以上の日が6日、年々猛暑日が多くなっているような気が

こんな猛暑の中、室温測定中のさいたま市のお施主様の室内環境はどうかというと、7月の一番猛暑日だった7月26日(最高気温38.8℃)の室温データが次の表になります。30分ごとの測定記録になりますので、リアルな温度測定結果です。表の一番左が測定日時(30分ごとに測定)、赤枠部分が室温、その右が湿度になります。

上のデータ表からもわかるように、外は39℃近い猛暑日だったにも関わらず、室温は24時間を通して、26℃台後半から28℃ぐらいまでの、ほぼ一定温度の推移となりました。±1℃以内の温度変化ですね!7月の猛暑2番目の27日についても同じような温度変化の動きがみられました。

上記データの測定カ所はリビングです、測定結果が好結果になりやすい場所かもしれません。では、夏暑く冬寒くなりがちな部屋以外の場所、トイレや洗面所(冷気・暖気が届きにくいエリア)はどうか?気になるところです。

次回はその気になるトイレ部分についてのレポート結果を発表いたします。

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