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高気密&高断熱
2023.08.21

パッシブハウスの全館空調って本当に快適なのか?トイレ編

この記事を書いた人

代表取締役
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家

建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。

前回、パッシブハウスレベルの全館空調住宅の室温測定の状況をお話しさせていただきましたが、測定場所としてリビングをお話しましたが、風通しの良い、風が通りやすい大空間であるので、ある程度の好環境になるのは想像つきます。

今回は風通しの比較的悪いというか、冷気や暖気が流れて行きにくいトイレ(1階)も室温測定をしていますので、その結果を発表いたします。

夏になると汗をダラダラ流しながら入り、冬になると寒さを我慢して入らなくてはいけないトイレ。最近は猛暑が連日のように続き、ムッとした空気の中での使用で、毎回不快な気分になります。下に掲載した表は、パッシブハウスレベルで建てた家の、今月最も猛暑だった8月4日(8月20日時点) 、最高温度37.9℃ (気象庁過去の気象データさいたま市を参照)のトイレの室温変化(24時間)の結果になります。

赤ラインが温度、青ラインが湿度です
8月4日(24時間)のトイレ内の室温を30分おきに測定したデータ①
8月4日(24時間)のトイレ内の室温を30分おきに測定したデータ②

上の測定データからもわかるように、通常では夏暑くて冬寒いトイレの中でも、1℃未満の温度変化しかありません。グラフの赤線(室温グラフ線)を見ると結構温度上昇の激しいグラフに見えますが、24時間の温度変化は27.25℃~27.9℃までの温度変化になっています。温度差0.65℃、体感的には全く温度変化がないに等しいです。

このような温度変化のない環境づくりは、G2(又は等級6)レベルでは達成しないレベルになります。G3(又は等級7)レベルでの環境づくりが大切になってきます。

38℃になるような猛暑であれ、どこにいても快適な環境が担保できるパッシブハウスレベルの家は、未来住宅と言えるのではないでしょうか!

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