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高気密&高断熱
2020.11.12

第一種換気(熱交換型)設備を安く付ける方法!!

この記事を書いた人

代表取締役
サンエム建設株式会社代表取締役 大山剛人
パッシブハウスを中心とする高気密・高断熱住宅の専門家

建築歴45年、創業は1999年。100年快適に住める健康住宅を思い高気密・高断熱を極めパッシブハウス住宅をわかりやすくお伝えします。

先日、コンパクトな住宅を建てる方と縁があり、設計施工をさせていただきました。建築坪数は1、2階合計20坪ほどのお家でした。

しかしコンパクトであっても、お施主様の希望で冬は暖かい・夏涼しい家を希望されていたので、屋根断熱はより厚く施工、外壁の断熱性能はダブル断熱という、超高断熱(UA値=0.3)仕様設定にしたので、換気設備という事にもこだわってみました。

通常であれば、ダクト式の全熱交換型第一種換気システムを採用するところですが、こちらのお宅はコンパクト住宅なので、このシステムを採用しても、換気設備にかかる費用がとても割高になってしまうので、いろいろ試行錯誤をしてこの方式にたどり着きました。こんな感じです。

正面は壁掛けエアコン室内機器、右側面(壁)がJファンロスナイミニの機器
Jファンロスナイミニの機器を正面から見た感じ、エアコンの機器よりもコンパクトです

それは、某メーカーの熱交換型の同時吸排気式の壁掛け換気扇です。この特徴としては、長所・短所それぞれありますが、

1. 全熱交換型第一種換気システム やダクトレスの第一種換気システムは施工費を入れると数十万円かかるが、この換気方式だと1/4~1/5程度の費用でつけられる。

2.1つの換気扇自体の換気風量が少ないため、大きな空間には複数個付ける可能性がある。なので各部屋に1個必要な場合も・・・。

3.熱交換の効率が全熱交換型の換気システムよりやや落ちる。( 温度交換効率65% )

4.消費電力を比較すると、全熱交換型第一種換気システムとそれほど変わらない。(1件に、Jファンロスナイミニを4台付けた場合)

4.見た目はエアコンのコンパクト版みたいな感じなので、室内にエアコンの機械が2個ついているような感じになる。でも見栄えを気にしなければこの方式でも十分かも?

しかし、少々の熱交換ロスと見た目の事は気にしないで、価格だけの勝負で行くとコスパはとても良いと感じます。

その換気扇は、三菱電機換気扇 J-ファンロスナイミニです。換気風量は、排気30.5m3、給気30.5m3、温度交換効率65%なので、決して大きな風量・熱交換をする換気扇ではないですが、値段は1組、12帖用で32,000円(定価)ですので、4組付けても128,000円(定価)。すなわち、30坪程度の家ならば13万円前後で第一種換気方式・熱交換型24時間換気扇が付けられます。

施工時にはこの換気扇1台につき2ヶ所の換気用のパイプが外壁を貫通するので、4台付ければ8カ所の外壁貫通穴が必要になるので、雨仕舞(雨漏り対策)を十分に気を付けてする必要があります。軒の出のない屋根形状は十分注意してください。

J-ファンロスナイミニの詳細は・・・

https://www.mitsubishielectric.co.jp/ldg/ja/air/products/ventilationfan/jfan/advantage_02_print.html

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